僕らははてブを愛しすぎていた

はてブを愛しすぎた故に、憎悪に彩られた何方かへ。

はてブと大東建託

以下の話の続きみたいな話。

こんな記事があった。

www.mynewsjapan.com

で、本題としては以下を引用する。

なお、こうした事件照会を、筆者のような記者クラブに属さないフリージャーナリストができたのは、大マスコミが犯人の氏名を、「実名で」報じたからである。名前がわからなければ、公判傍聴の手がかりすら得ることはできなかった。捜査機関の一方的な言い分を容疑者や被告人の実名入りで無責任に垂れ流す犯罪報道の弊害はきわめて大きいが、匿名報道になれば筆者のような立場で公判傍聴しようとしても困難になるといった問題がある。

として、記者はこうも記述している。

あらかじめ、関係者・法人の名前の扱いについて説明しておきたい。本稿では、犯人(被告人)の氏名は本人や家族のプライバシーに配慮して「G」と匿名表記とし、「大東建託」という会社名は社会的責任を負う大企業であるということから実名で表すことにしたい。

一方、調べると以下の毎日新聞の記事が出る。引用する。

2015年12月、松本市里山辺の男性ら一家3人をハンマーで殴り、住宅を放火したとして、殺人未遂や現住建造物等放火などの罪に問われた塩尻市広丘吉田、無職、飯島年和被告(45)に対する裁判員裁判が21日、長野地裁松本支部(野沢晃一裁判長)であり、検察側は「犯行は残忍で危険かつ悪質」と懲役20年を求刑した。

 検察側の論告などによると、飯島被告はアパートなどの建築を請け負う会社の社員だった当時、

とまぁ、「大マスコミ」には加害者氏名は実名は出ているが、どこの会社なのかは記述していない。大東建託かどうかも分からない。被害者氏名は触れていない。

ところで、記者はもともと大東建託についてフォローしており、その流れの上でなされた記者当人のブログへの書き込みによって本件の詳細を把握したらしい。ブログを流しで確認したが、その書き込みというのは見つからなかった。

で、本件は、少なくとも提出されている情報からすれば、加害者の氏名を報道するか否かという事例となるようにも見える。被害者の実名は事件当初の報道で明らかであったかは、ざっと私の調べた限りでは定かではない。

しかし、本件の事件を社会問題、ことさら企業の問題と捉えるなら、加害者、被害者の実名もクソもなくて当初の報道時点で企業名が匿名にされることのほうを問題視したほうがいいのではないのか。

記事についていたコメントで以下のようなのがある。

被害者名を匿名にしろとおっしゃる方々に、この記事を読んでいただければ。匿名社会は力ある者の犯罪隠匿に利用される危険性がある。あと、大東建託を今後は利用しないようにしないと。悪事に加担してしまう。

そもそもメディアの姿勢の問題としては、企業名を匿名にするところに問題があるわけで、ここまで書いたように、加害者、ひいては被害者氏名の実名、匿名を問う事例としては扱いづらいのではないでしょうか? 

他のコメントも「大東建託こえー」みたいなのが多くって、要するにそういう話だよね。